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「え?なんの話?」
ノルマックを飲みおえた若菜が身を乗り出して、キョトンと顔を傾げる。
「若菜は酔ってたから知らないだろうけど、昨日、高坂さんと秘書課の亜美がチュウしてたのよ」
「はぁぁぁぁ?何それー!で、あんたはどうしたの?」
若菜の顔が、見る見る鬼のような形相になっていく。
その顔は二日酔いのせいで青白くて、額には薄ら青筋……
まさに青鬼のようだ。
「……逃げた」
青鬼の気迫に押されながらも小さく呟くと、
「は?嘘だよね?愛」
と、阿修羅のごとく目を吊り上げる。
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