351人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
15 #2
「マスター、こんばんは」
そう微笑むのは、紛れもなく亜美さんだった。
瞬間、私は無意識に顔を背けていた。
心臓が止まるかと思った。
指先が震える。
震えを抑えるため拳を作る。
「AIさん、どうかしました?」
私の様子に異変を感じたJUNさんが、心配そうな表情を向ける。
「あ……」
JUNさんは亜美さんを知っているんだよね?
亜美って呼び捨てで呼んでいたし。
最初のコメントを投稿しよう!