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私は亜美さんに背中を向けたまま、無言で彼女を指さした。 JUNさんは、私の指さした先を見て目を丸くした。 「亜美……」 低く小さな声で呟くJUNさん。 薄暗い店内が幸いしたのか、亜美さんは私やJUNさんに気付くことなくカウンターに腰を下ろした。 カウンター席は私達テーブル席には背を向けた状態で座るようになっているから、こちらを振り向かない限り私達の存在がばれることはないだろう。 今までの楽しかった時間が、一気に氷点下まで下がった。 亜美さんがなんでこんなところに? しかも、一人で。 パニックで未だ震えの止まらない指先。
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