16 #2

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16 #2

あの日、バーで亜美さんの隣に座った男の人が頭を過る。 まさか、あの人が専務の息子さん? でも、JUNさんは、高坂さんと亜美さんは同棲していると言っていた。 どういうこと? プチケーキにフォークを差したままの状態で、半ば放心状態で考え込んでいると、 「自分で確かめてみたら?」 と、裕美。 「でも、愛はもう関係ないんだし、ほっときゃいいじゃん」 と、若菜。 裕美の言う通り、確かめたい……というか、真実を知りたい自分がいる。 だけど、若菜の言う通り私にはもう関係のないこと。
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