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「俺は、花園さんが幸せならいいんだ、ごめん、急に呼びとめたりしちゃって」 そう言うと、高坂さんはパンパンとお尻を軽く叩き、ベンチから立ち上がった。 そして、片手を私に差し出して言う。 「行こう」 私は、その手を取ることなく立ち上がった。 さっき来た道を互いに無言で歩く。 何故か行きよりも帰りの方が、遥かに気分が重たく感じる。 結局、高坂さんが言いたかったことって、なんだったんだろうか。 話をしたらスッキリするのかと思っていたが、モヤモヤが増しただけのような気がする。
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