宣教師狂想曲

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バッタを捕まえつつ、コーンを生のままかじるワタシ。 甘からず美味からずなコーンだったけれど、腹の足しにはなる。 ないよりはマシだ。 機嫌良く三本目のコーンをかじった時だった。 ガリッ!! 奥歯が嫌な音を立てた。 数日前からグラグラしていた乳歯の奥歯だ。 きっと欠けたか何かしたのだろうな、と思い、ワタシは舌でそぅっとそこをなぞってみた。 口に広がる血の味。 しかしそこにはまだ、しっかりと奥歯が生えている。 まだ根が強くて抜けないのだろうと、ワタシはそれを放置した。 放置して三本目のコーンを最後までありがたくしゃぶり尽くした。 やがて麻袋いっぱいにバッタが集まり、ホクホク顔で家に帰ったワタシ。 両親は手土産を喜び、家族全員で昆虫性のタンパク質を堪能し。 その夜。 歯磨きをしている時、異変は起きた。
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