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もちろん、そんな奇跡なんてあるはずがない。
ただ単に、奥歯が抜けた所に固いコーンが上手いことハマっただけだったのだ。
しかし、その噂は小さな村に瞬く間に広まり。
ワタシは村人からは、「奇跡の奥歯」と崇められ。
友人からは、「いちいち奇跡のとか付けるのめんどくせぇから、お前、あだ名奥歯な?」と決められ。
本当は絵描きになりたかったのに、敷かれたレールに担がれた神輿ごとズドンと乗せられ。
現在。
こんな、なんかこう……発酵食品の匂いで満ちていて、なんか変な髪型の、のぺっとした黄色い人間で溢れかえる
"ニポン"?
とかいう国に、キリスト教を広めるために派遣されてしまっているのだった。
早く帰って、バッタが食べたい。
~~~~~おわり。~~~~~
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