5月~心の散る桜木~

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そこへサンタフェのジャージを着たイカツイ男が来る。 「みっちゃん!その人知り合い?」 真一の目が鋭くなる。 「テメー!どこの組のモンだ!!」 「えっ?組とか入ってないですけど…」 イカツイ男、通称ヤンキーは少し戸惑う。 充が割って入る。 「つーか、カークラブの仲間だから!」 真一はなんだそれ?という顔で充を見る。 「そこにあるのが代表の14マジェスタ、隣のが33シーマ、その隣が14クラウンだよ!」 真一は納得した。 「つまり車好きの集まりだな?ちょっと待ってろ!」 真一は携帯で自分の車を持ってくるよう運転手に頼む。 ヤンキーは善人と代表の竜太のところへ行きつぶやく。 「つーかあの人怖い。」 「ヤンキー今日職決まるんじゃねーか?」 そこへ黒光りしたフルスモークの30セルシオが登場。 竜太が叫ぶ。 「おっ!30じゃん!」 30セルシオを囲み、カークラブメンバーと和気あいあいとする真一。 時間は流れ、運転手が真一に声をかける。 「組長…そろそろ…」 「おう。」 真一はカークラブにまた参加する約束をし、帰宅した。 竜太がメンバーを見ながら話す。 「何気にいいやつじゃん。てか、おれらも今日は解散!」 カークラブも帰宅をはじめる。 クラクションが行き交い、パーキングから次々と車は出る。 竜太と善人が残り、語る。 「善人!乗れよ!」 竜太がマジェスタに善人を誘う。 「俺のクラウンはどーすんの?」 「置いてけ!」 「わかった!」 そして、激しくマジェスタが走り出した。 「つーかどこ行くの?」 「あっ?巡回!」 「…。」image=85989278.jpg
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