第一章

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それでも目を奪われずにはいられなかった。 キラキラと輝く朝露の中心に木に凭れている綺麗な黒髪の少女がいた。 短めの髪を横で結んでいる。 サイドテールという髪型だろう。 精悍というよりは幼い子供によくある丸みを帯びた輪郭の可愛らしい顔。 水色のシャツに真っ白なパーカーを羽織っていて下はジーンズをはいている。 そして何よりも変わった靴を履いていた。 そこにはお人形さんがあるようにしか見えない。 「…綺麗。」 思わず見いってしまう。 が、途中で大事なことに気付いて行動にでる。 「…って、大丈夫ですか!?」
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