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ぼくが未だ小学校高学年の時だった。その日、いつものように学校で授業が終わった後帰宅部な為図書委員の仕事をしながら本を読んでいた。学校の図書室の割には、床も机も埃一つない程綺麗に磨かれていて。ぼくと他の図書委員も図書室に入る前に上履きの汚れをチェックされ汚れがあればその場で汚れを取るという作業を強いられていた為か、図書室に入る前から疲労困憊していた。それでも、校内では図書委員が人気なのは綺麗な図書室だけでなく司書の先生と一緒だからだろう。
教師は沢山いるのに、医務室の先生と司書の先生は断トツの人気を誇っていた。医務室の先生は無口で仏頂面なのに。司書の先生は優しいけど潔癖なのに。やはり、男は顔で選ばれるのだと思わざる程に二人の教師は顔がイケメンだった。教師よりモデルか俳優やれば良いのにと思わざる程に。兎にも角にも、この二人がいる医務室と図書室に関わる委員は人気を博しているのだけれど。男子生徒にも人気なのは、医務室にいるカウンセラーの女性がやはり美人で、性格に難はあるけれど黙っていれば誰もが顔を赤らめる程綺麗な顔立ちの人で。図書室には、本を納めに来る業者に綺麗な顔立ちの女性が何人かいて。やはり女も顔で選ばれるのだと思わざる程綺麗な人が多かった。
断トツの人気を誇っている図書委員と保険委員は、委員が誰かに決まる度に静かなのに眼差しは嫉妬だったり恨みだったり。出来れば、この二つの委員は極秘もしくは別室で決めるか公表して欲しいものだと常々思ってしまう。
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