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そして僕、ルーが生まれて十年がたった…
早いなおい
あ、俺っていうと母さんに「女の子が俺なんていっちゃだめよ?」と笑顔で脅されたため、妥協して僕になった。
私なんてこの先絶対言わねえだろうな…多分
でもキレると俺って言っちまうのが欠点…十六年それで過ごしてたからなぁ
五歳の魔力判定では…まぁ無難に十万にしといたんだがそれでも世界の中では高かったようで。甘やかされて育ちました
立てるようになってから毎日、この、この僕が!めんどくさがりなこの僕が!修行したんだよ?!偉いだろ!
もちろん両親には隠して、だ。両親にも鍛えてもらえてはいるけど別腹みたいなもん
あ、あと鏡みてびっくり。美少女。母親似らしい。スタイルも抜群…うわこの子モデル?あ、僕でした。地球でも悪い顔ではなかったんだけど…こっちの方がモテそう
母さんは今三十代。二十代にしか見えないんですが
勉強は母さんが教えてくれるんだが…こんな手紙が最近届いたらしい
『リヴ=アーヴァント…姉上様
この度はお子様が十歳になったそうだね。おめでとう。実は子供に恵まれませんので跡継ぎとして来てもらいたいんだよ。もちろん、待遇もよくするよ。
…断ったら、わかるよね?』
これは僕も聞かされたんだが母さんの伝説について話しておこう。
母さんは兵士の一人(父さん)と恋をして婿に入れて「世界征服なんかしたらこの子が安心して暮らせないでしょう!」と、僕を腹に抱えたままチャレンジしたらしい母さん。アグレッシブ
そして問題はその後だ。弟に譲った話になっているがこれは嘘だ。弟に「王を譲れ」と負われてこんな森の奥に使用人のリィンと一緒に住んでいる
弟も母さんと同じ、いやその弟の方が上かもしれないかもしれないが強い
で、この手紙はその弟…ギル=アーヴァントからだ。母さんが怒ってるのが分かった
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