彼のコト

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『まぁとりあえず』 『僕を死なせた君に仕返ししなきゃね』 『僕を殺したんだから』 『殺してもかまわないよね?』 「っひ…!」 ガタガタガタガタ…と震えるアベルに近づいていく 「来るな…」 コツ 「来るなよ…!」 コツ 「来るなぁ!!」 「はぁーいそこまで!」 「「「「?!」」」」 声を発したのは紛れもないそのルー本人であった 「先輩、やめてくださいよー」 (僕が更生するんだから!) 『あぁ』『ごめんね』 『やられたらやり返す主義だから』 「僕がシメておくんでー」 『しょうがないなぁ』『君にはかなわないよ』『じゃあまたね』 … 沈黙だけが残ったときルーは結構焦った 「……ぼ、僕のもう一人の人格なんだー。死んだときに生き返られる能力持っててさー。あはは…」 「そういうことにしておきましょう」 「そういうことなんだろ」 「そういうこと、なのか?」 「そういうことなんだ…」 チョロい 「ルーちゃん!」 ギュッ! 皆様僕の天使ミシェルが僕に抱きついております!! キスしてやろうかこんちきしょー! 「心配した…」 「…ごめんね。ただいま!」 「っおかえり!」 ~涙を流しながらも笑顔を見せる彼女に、ずっきゅんラブ~ ルーの人生辞書より引用
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