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教室にて
ガラッ
ルーは視線が向いたのを確認し、
「__さっきのは私がクラスに馴染むために仕込んだことでした…すいません、今も頼んだ裕君に、焦って告白してしまったのを怒られてしまいました。心よりおわびを申し上げます」
と、お辞儀をした
しん…と静まり返って龍也が
「そ、そうだったんだ!裕も言ってくれれば良かったのに!」
と言ったのが始まり、その他も
「…そうよね!それにそんなことしなくてもルーさんなら馴染めるわよ!」
「気にしなくても俺が友達に…!」
「バーカ!下心見え見えだっつの!」
ギャーギャー騒いでいるとぽかん、と予想外だったのか驚いて彼女は…
「…ふふっ、ありがとうございます」
___笑った。
男女問わずその笑みに見惚れ、嗚呼、彼女を守ってあげたい、という思いを抱かせた
(あ、やべ。ガラスの友情が滑稽だったから笑っちゃった)
…外道だった
「ぁっ…///いや、別に!!当然のことだよ!ルー!」
「いきなり呼び捨てですか…そんな人は嫌いなんです」
「えっ…じゃあ、呼んでいい?」
…チッ変えねえのかよ
「いいですよ、あと裕君は隣のクラスの春香さんのところに行ってました」
「やったあ!ねぇねぇルー、好きな食べ物は…」
「あ!私も聞きたい!スポーツは…」
「誕生日っていつ?」
…めんどくせぇ、裕君を代わりに行かせりゃよかった
(…あれ?春香のこと教えたっけ?いや多分裕が教えたんだな。何にせよ友達になれてよかったなぁ~)
…タナカ、ハルカ…裕君と…えと誰だっけこいつ…の幼なじみ…裕君のこと絶対好きだろ
あーめんどくさい予感…
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