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「…様!…な…」
(ん…誰だ?)
「い…ま…!」
(今寝てんだよ…)
「神よ…ど…よ…」
(…うるっせえな!!!)
「おぎゃああぁぁぁあ!!」
(あ?赤ん坊?どこに……)
まさか、と流空は異世界転生モノの小説を思い出しながら視力が下がったように眩しくて何も見えない中でただ一つ、耳に聞こえる三人の声を耳を澄ませて確かめる
(…考えてみたがどうやら俺は石盤から異世界に転生して赤ちゃんから新しい人生を歩むっぽいな)
「あぁリヴ!元気に泣いているぞ!」
「元気な女の子ですよ、リヴ様!」
「っ良かった…本当に…!」
自分の父親らしき野太い声、若い二十代くらいの女性の声(使用人だと思われる)、そして泣きじゃくっている母親らしき声…
___一つ流空は気になった単語があった
・・・
(女の子…?)
自分は男のはずなのに転生したら女?と冷静に判断して流空は絶望した
(イヤァァァァア!!!)
「おぎゃ!!おぎゃぁあ!」
流空は男としてのプライドがなくなったのがよほど悔しかったらしく、泣き叫んだ
「私の娘…ルー…」
「ルー様?お嬢様の名前はルー様なんですか?」
「ああ、決めていたんだよ。リヴとな」
(俺の気持ちも知らないくせに名前の話でのほほんとしやがってぇぇぇぇ!!)
そのとき流空は話を聞いていて気付いた。(この両親の声聞いたことがある)と…
(そうだ…地球の母さんと父さんじゃねぇか?!)
《あったりー♪》
流空が気づいた瞬間、頭に直接話しかけられてるような感覚に陥った。いや、本当に頭に直接話しかけられてるんだろうか
(だっ、誰だ?!)
《僕は神でーす!流空くん!この異世界について僕が教えてあげるー♪》
(…………)
流空は沢山ありすぎてもう頭がおかしくなりそうだった
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