第2話

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俺は探偵に話を聞いてもらった…。 ショータロー「つまり、あんたはそのキャッスルドランていうドラゴン?を探してて、その鍵をゴタンダの教祖が握ってるってわけかい」 名護さん「そういうことになる」 フィリップ「確かにあの教祖なら…と思わせるだけの裏はあるね」 名護さん「そもそもあの宗教団体は何なんだ?」 フィリップ「心教ゴタンダ恒神会はこの町で一番権力を持った団体だ。その教祖はこの町の創設者の子孫と言われているけど…」 ショータロー「創設者が死んだのとあの男が宗教団体を始めた時期がぴったり重なるんだよ」 名護さん「奴は町長を殺して町を乗っ取ったのか?」 フィリップ「ここまでの話だけならただの偶然かもしれないけどね。ゴタンダ恒神会が台頭し始める少し前から謎の行方不明事件が頻発していたんだ。近隣の魔物が活発化して人をさらっているなんて噂だった。人々は死の恐怖に怯え始めた…そんな中、教祖がトップに立った瞬間、事件がピッタリと止んだんだ。教祖は言った。『私を崇めなさい。さすればあなた方の息災は保証されよう』」 ショータロー「そこから例の宗教団体の人気はうなぎのぼりってわけさ」 名護さん「君たちは、その事件の仕掛け人自体がその教団だと疑っているのか?」 フィリップ「結論から言うとそうなるんだけど、根拠が希薄だ。実際、そういう疑いを持った人は多くいたみたいだけど、何か証拠があるわけじゃない。別に悪いことがあるわけでもなし、逆に魔物に襲われる危険がない安全な町ということで発展してすらいる。そういった現状の中で人々は疑念を捨て、安寧に安住する道を選んだんだ」 名護さん「じゃあ、君たちが未だに疑いを持つのはただの妄想なんじゃないのか」 ショータロー「おいおい、冗談とはいえきっついぜ。まぁここからは俺達が独自ルートで捜査した内容になるんだけどな…」 フィリップ「怪しいのは彼の言う『啓示』なんだよ」 名護さん「何だそれは」 フィリップ「彼が言うところには、この町は彼の不思議なパワーによって守られているが、そのパワーが弱まる場所が定期的にできる。それを事前に人々に伝えるのが『啓示』だ」 ショータロー「つまりそこは魔物に対して無防備ってわけさ。当然人々は近づかない…教団を除いてはな」 名護さん「どういうことだ。説明しなさい」
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