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フィリップ「……………………」
ショータロー「そうだ、あんた“猛士”に入ってないんだったな、ハンターなのに」
名護さん「だから何なんだ…」
フィリップ「“猛士”というのは、冒険者の登録機関のことだよ。冒険者は魔物を狩ったり、旧市街地を探索して過去の遺物を発掘したりして生計を立てているんだけど、そうした仕事を斡旋したり、冒険者同士の諍いを仲裁したり…まぁ冒険者に関わる諸々を司る場所とでも言おうかな」
ショータロー「この町にも支部があるぜ。地図を持ってくるからちょっと待っててくれ」
フィリップ「……………………言っとくけど、この町の“猛士”は相当暇だよ。教団が来てから魔物騒ぎもめっきり減ったし。専ら剣闘で日銭を稼ぐ日々とか」
名護さん「闘技場みたいな場所があるのか?」
フィリップ「ああ、ショータローの地図に書いてあるはず…ちょっとショータロー、まだなのかい?」
ショータロー「誰かさんが散らかすから見つからねぇんだって…あった!ほらよ」
名護さん「ありがとう」
名護さんはゴタンダシティの地図を手に入れた!
名護さん「世話になったな。俺はそろそろ行く」
ショータロー「こっちも何かわかったら連絡するぜ」
名護さん「連絡って…何を使うんだ」
ショータロー「おっと、いけねぇ」
名護さんはスタッグフォン(仮)を手に入れた!
名護さん「これは携帯電話か?」
ショータロー「――に似せて作ったもんだ。まぁこの町の中ならどこでも通じると思うぜ。あっ、事件が解決したら返してくれよ!」
こうして俺は探偵事務所を後にしたのだ。
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