1955人が本棚に入れています
本棚に追加
「こんな綺麗な顔に
隈なんて作って」
「ふ……くすぐったい」
親指で目の下を撫でられ
身をよじって笑った。
それによって
私の中から彼が抜ける。
温人さんも笑って
私の目の下に口づけた。
「悩みがあるのなら
俺が取り除いてあげよう」
「……そんなのムリだよ」
だって
あなたもタカヤと同じ。
いつか私の身から出る
錆びになるかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!