逃避

11/22
前へ
/36ページ
次へ
なんて…… あの男と この人は違う、か。 全然違う。 一緒にするなんて 温人さんに失礼過ぎた。 「わからないだろう?」 「わかるよ。 ……でも、ありがとう」 私が微笑むと 温人さんは驚いたように 綺麗な瞳を丸くして それからぎゅうと 強く抱きしめてきた。 「それは……反則だよ、奈々緒」 「何が?」 「……君はずるいな」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1958人が本棚に入れています
本棚に追加