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なんだか苦しそうに
温人さんが言う。
よくわからなくて
私はただ黙って
彼の広い背中に手を回し
そろりと撫でた。
温かい腕がさらに
私を強く抱きしめてくる。
温人さんの肩に口づけて
ガレンドの香りに酔った。
この人を
好きになれたら……
きっと幸せだろう。
そんなことを一瞬でも
考えた自分にぞっとした。
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