逃避

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私はそんなに 態度に出していただろうか。 それとも 時期までぴたりと当てる 志藤くんが凄すぎるのか。 「何もないよ。 寝不足なだけだから」 「俺ってそんな頼りないかな」 割り箸を割りながら 志藤くんが 小さなため息をつく。 「まあ小泉は 俺のこと避けてるもんな」 それはわりとあからさまに 態度に出しているつもりだった。 まるで伝わってないように 思っていたけど…… ちゃんと彼は気付いていたんだ。
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