虜囚

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天井の鏡に向かって タカヤはふーっと煙を吐く。 「俺ぁ別に ミホにバレても 痛くも痒くもねぇし」 「なんで」 「最初から本気で付き合う 気もなかったしな。 あっちが勝手に彼女面してるだけだ」 「わかってたけど あんたって本当に最低だね」 「お前だって共犯じゃねえか。 俺と寝てんだからよ」 それには反論できない。 私の意思はともかく ミホを差し置いて タカヤと寝てることに違いはないのだ。
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