第3話

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「もっ…申し訳ございません……」 茄子は「社会って厳しいなぁ…」と鼻血を出しながら呟いた。 「…ティッシュです。どうぞ」 ぷいっとそっぽを向きながら茄子にティッシュを渡す 「あ、ありがとうございます(杏樹様、こっちをみないけど嫌われてるのかなぁ…)」 (ああ畜生目を合わせられない可愛いよう茄子君。可愛いよう。朧車の目とか天然なところとか可愛いよう。可愛いよう。) 「あとワンセグから逃げるって……どんだけガッツのある亡者なんですか!」 まぁ…確かになぁ 「いやもうそれは、すっごいがんばったみたいです!」 伊達に日本のお化けやってないってか 「サダコ…あの亡者はテレビさえあれば、逃げるのです… ……杏樹さん貴方ならどうするべきか分かりますね」 鬼灯が杏樹の名前を呼ぶと瞬時に理解した様で指令を出した 鬼灯様に期待されるって嬉しいっ! 「今すぐこの近隣のテレビ画面を全てお札で封印してくれますか? そして、ブルーレイ内臓52型テレビをここに設置してください」 「えっ…?!」 覚悟しろよサダコ! 道端にテレビが1つ… (……何かサダコが出てくると戻したい) 杏樹がそんな呑気な事を思っていると獲物(サダコ)が来た。 「うおおおおお、何コレ凄い画素数……アレ?」 「よーし、出て来た」「目を狙えっ!」 「ほら、甘いエサにつられてノコノコやって来た」 「ですね」 「ヤマタノオロチみたいですね…」 「くっ…くそっ…おのれ、謀ったなっ…… かくなる上は貴様らの鬼の角、全部折ってやる!腹いせに!!」 くわっ! 「日本中を震撼させた割にやることがせこいぞ!」
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