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≪非常警告!非常警告!≫
「何でしょうか……?」
いきなりの警告に杏樹は首を傾げる。
と、同時に
ああ、第2話か
と理解する
≪等活地獄より亡者、一名が脱走≫
「逃亡とか…大変ですね…」
「なにいってんですか貴方もくるんですよ」
鬼灯の目が鋭くなった。
「え」
≪直ちに全獄門を封鎖してください。繰り返します、等活地獄より……≫
「どう料理してくれようか…サダコめ」
ぶつぶつとせっかくの鬼灯様との休息を奪われた杏樹は怒っていた
「……行きますよ、杏樹さん」
だが鬼灯が名前を呼ぶとぴくん!と反応して
「…っ!///はいっ!」
笑顔で元気のいい返事をした
杏樹の笑顔は百年に一度といわれる程のものだったのに鬼灯の前では一日に五回は笑うのである
(…犬のようですね)
「鬼灯様ァァァァァァァ杏樹様ァァァァァァァ
この新人がうっかりワンセグを持ち込んで、悪霊サダコが逃げました!!」
あっ茄子君っ!可愛いぃぃぃぃっ!!でも茄子君……可哀想に…鬼灯様からのお説教タイムが…
(あ…っあ、杏樹様だ…生でみるの初めて…)
一人の獄卒はそう思っていた
「すいません、下がっていてくれますか」
「はっはい!」
あこがれの人に言われ何が始まるのかと思いきや……
鬼灯が茄子を殴った。ガツンと、
「オブッ」
茄子ぃぃぃぃぃ!!
「新人研修でちゃんと注意したはずですよ!そうでなくても何かする時は報告(ホウ)・連絡(レン)・相談(ソウ)!」
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