第5話

21/22
911人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
どうでもいい存在だったに違いない。 だから忘れてるんだ。 きっとこんな風に一方的にちょっかいかけられて、 遊ばれてたんだ。 絶対そうだ!!! 常務はまだ笑いがおさまらないようだ。 もう今度こそ我慢の限界!!   あたしは帰ろうとして勢いよく立ち上がった。 ……ら、 バーテンや 目の前に並んでるカクテルの瓶とかが 幾重にも重なって見えて。 ゆら~り、視界が揺れて。  ぼやけて… おかしいな―――…て思ったら、 立ってられなくて。 そのままあたしの膝は、ガクンと床に落ちた。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!