恋に焦がれ恋に泣く

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「同居、そしてひとつの布団を共有するスペシャルなSコース。 同居、そして同室に寝床を構えますが布団は別のAコース。 初めてのクライアント、しかも異性です。どちらになさったのですか?」 「必要なときに会うCコースがいいって言ったのに、ユウタはSコースにするって」 「承諾されたのですか? コース選択はコンサルタントとクライアントが対等な立場で話し合うという決まりですよ」 「何を言っても無駄みたい」 「相変わらず押しに弱いですね、そんなことだから」 「森野、明後日までにレポート仕上げないといけないから、ひと段落したら上がっていいわよ」 わかってる。 流されない自分なら、もう少しましな生き方してるよね。 「帰らないということですか?」 「ユウタがいると集中出来そうもないから、今日はここに泊まるわ」 そういって、私は机の上の書類を片付け始めた。 「……失礼しました、それでは皆様のアフォガートをご用意いたしますね」 右手を上げて、よろしくーと声を掛けた後、森野が部屋を出るのを確認してから、机に突っ伏した。 ……眠くて死にそう ナニモカンガエラレナ……
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