卒業

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 大政先生に泣きついても、どうにも成らないのは、わかってたけど。誰かに泣きついてみたかった。  するとスマホが又サクラの唄を歌った。  これは水無月先生だ! 「澤井さん! 大丈夫? 聴いてる?」 「ぜんぜい~ 水無月ぜんぜい~」 「ああ ほら泣かないの! 大政先生は今、手が離せないの! 後で澤井さんに連絡させるから!」 「わ゙がり゙ま゙じだ~」  あたしの顔は、涙と鼻水で、観られたものじゃ無かった。
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