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ポカポカ暖かくなってきた陽気に、少し癒されたくて構内のベンチに座っている
大股に開いたヒザに両肘を乗せて俯き、首を垂れて疲れた様子をまわりの学生達に思わせる
こうしてれば、誰も近寄って来ないと知っているから
自然とこうする知恵がついた
授業中だろうと講義が無けりゃ部活だのサークルだの就活だのでウロウロしてる学生達は
俺にとって恐怖でしかない
いや
学生だけじゃない
人が怖い
長めの白い髪を垂れていれば、誰も俺が泣いてるとは思わないだろ
『絶対に俺は忘れないから』
もうなんど聞かされた言葉だろうか・・・
その度に信じ
その度に裏切られる
尚也……
もう二度と
俺にサワるな!
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