防災頭巾 #2

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黙って必死に本能と闘っているであろぅ尚也が 愛おしくて仕方ない 尚也 「俺は絶対忘れないから・・・せめてキスくらい、いいだろ?」 もう止められないのだろう 男はこういう時 本能には決して逆らえない 俺だって逆らいたくはない でも、この幸せと引き換えにできるはずもない 秀樹 「尚也の教科書」 尚也 「ん?」 もう息がかかる距離まで接近されれば 断ることは酷というものだ 秀樹 「数Ⅲの尚也の教科書にさ、今の気持ち書いてくれ」 訳が分からない という表情を作りつつ、しばらくして俺に教科書を寄越した
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