見えない味方

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梅雨と梅雨の間に少しだけ見せた太陽は、天の恵みを与えてくれた 梅雨のおかげで増えた水量の小川は小さい堤防の付近まで迫っている 裸足で川に入るのは少し勇気がいる事だ 健康サンダル知ってるか? 小石が痛くてあの状態になるのだ 4年という忘れられた記憶を埋めるため、常に一緒にいる尚也は 川で遊んでいる 好きなんだな 飽きもせずに魚を追いかけ回してるが膝下までしかない水で溺れないかと心配する 尚也 「何かいいの見つかったか??」 秀樹 「うんにゃ」 尚也が心配になって呼び寄せたが、大の男を案ずるのは可笑しい事だ でも俺の彼氏は小首を傾げて隣に座ってくれた 尚也 「バイトしなきゃダメなのかよ?」 秀樹 「切実な問題だ」 バイト探しの雑誌を広げて眉を寄せていた俺を気遣ってくれる 尚也の生活費を拝借しても、どうしても足りない とは言えないのだよ 学生生活だけなら十分なのだが 折角 恋人同士になったんだ 思い出作りたいだろ? きっと俺だけの思い出になるけどな
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