居酒屋まるのホワイトデー

「ホワイトデーに、おまえにお返しをしようと思っていたのだが。」

やっぱりホワイトデーか！

「それは、気にしないでください。逆に、ミハイさんからチョコと花束をいただきましたから、俺の方が返す側です。」

これ以上何かもらいたくない。

なんだか、高くつく、精神的に。

確かに俺はバレンタインデーの時にミハイさんにワインを出したが、そんなのは普段でも出しているんだから、できることならそれでチャラにしてホワイトデーはお互い何もなしにしてくれないだろうか。

でも、とりあえず、貰ったってことで、俺は返す側なんだよな。

「その・・・もし、おまえにも、この私に何かお返しをしようという気があるのならば。」

今後のことを考えれば・・・まあ、返してもいいけど、またワインになるぞ？