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「それは急がぬ。いずれでよい。」
いずれも何も、そんな日は来ねえよ。
「じゃあ、何を差し上げればよろしいですか?」
煮え切らないミハイさんの態度に、さすがに少し苛立ってきた。
はっきり言ってくれ!
俺はまだ料理を作らなきゃいけないんだ!
「どうぞ、遠慮なくおっしゃってください。」
とっとと言え。
「俺であげられるものならば、ですが。」
「そうだな・・・では、言うぞ。」
こんなに長く引っ張ったから、すごいことを言われそうで、俺は内心ドキドキする。
木戸と珠美さんは、料理を食べながら聞き耳を立てている。
うん、俺が客でも興味津々になるよ。
そして、意を決したミハイさんが言った言葉。
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