山の巫女と天狗

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「簡単なことです♪ある人の為に私はやってるんです♪」 「っ!!そんな誰か知らない奴の為に仲間まで裏切るのか!!」 大天狗は文目掛けて剣を突き出したりするが、避けられる。 「裏切る?…人聞きが悪いです♪その人の為になる手駒以外は必要ないんです♪」 「貴様!!」 「[奇跡:ミラクルフルーツ]」 …いきなり早苗から弾幕が文目掛けて放たれる。 「…おっと?…おやおや?」 「人間!!何をする!!」 「…その天狗は人を操り、私達を騙した。…だからこそ許せな「…邪魔ですね♪」…がっ!?」 早苗は文目掛けて弾幕を放っていた…矢先の出来事である。…誰かに腹部を蹴られ、地面の上を勢いよく転がる。 「やれやれ。一人に対し、二人がかり。…なら私にも考えがありますよ?」 …その誰かは紗鬼であった。 「…貴様…射命丸が連れてきた人間…。」 「…おや?無能な大天狗さん。どうしましたか~?」 紗鬼は挑発をする。 「…黙れ!!人間風情が!!」 「…ほぉ。私が人間?…本気でそう思ってるならやはり無能ですね♪」 紗鬼は大天狗から放たれる単発の弾幕を拳で弾く。 「…ゲホッ…。…っ。貴方は!?」 早苗が立ち上がり、紗鬼を見て驚きの声を出す。 「ふふ♪早苗さん。…なにも知らずに良く敵地に来ましたね。…情報も無しに…って、馬鹿の領域ですよ?」 「だ、黙りなさい!![奇跡:海が割れた日]」 早苗と紗鬼の横に波打つような弾幕の壁が形成され、早苗から紗鬼目掛けて弾幕を放つ。 「…ふふ♪」 紗鬼は片方の波の、引いている所に移動し、早苗からの弾幕が見えたら少しずつ反対側に移動する。…を、繰り返す。
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