山の巫女と天狗

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天魔の攻撃に対し、紗鬼は避けることしかしない。 「どうした!!反撃しなければ私には勝てないぞ!!」 ブォンッ!!ブォンッ!! 「ふっ!!はっ!!…いえいえっ!!私の目論見通りなら当たらなければ私の勝ちです。…ふっ!!」 「可笑しなことを言う。疲れるのを待っているとでも言うのか?…生憎私は後数時間は簡単に動けるぞ。」 「…今に解ります…よっ!!」 …そのまま数分の時間が経つが、戦況は全く変わることがない。…紗鬼は天魔の隙を見て、全く無意味のレーザーを当てているだけである。 「…いい加減にしろ!!…貴様はさっきから無意味の行動ばかりして…。…一体どういうつもりだ!!」 …天魔は怒鳴る。…が紗鬼は聞く耳持たず、レーザーを当てている。 「……。…殺す!!」 …とうとう天魔のイライラが爆発したのか、今までよりも速いスピードで紗鬼に殴りかかる。 「…よっ!!…んっ。」 チュッ♪ ……何と、紗鬼は殴りかかってきた天魔の拳を避け、天魔にキスをしたのである。 「んん!?」 天魔は直ぐに紗鬼から離れる。 「……。」 天魔は口をぬぐい、紗鬼を睨む。…その表情には確かな怒りが見える。 「ふふ♪…これで試したいことは終わりです…。」 「…それが貴様の最後の言葉だ!!」 天魔は目の前から消え、いきなり後ろに現れ、拳を降り下ろす。
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