山の巫女と天狗

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「……かかりましたね。」 紗鬼はその場から動かない。 「…!?」 ドゴォッ!! 天魔は驚く。…紗鬼は動いていない。…なのに自分の拳が当たってないのだから。 「……ふふ♪大人しく弾幕勝負にしてたら簡単に勝てたでしょうに♪」 「…何をした!!…それに……この…不快感は何だ!!」 「…ふふ♪そうですね…私も良く解ってませんが、私の能力です。」 「…何だと?」 「えぇ。霊夢によれば[異性に好かれる程度の能力]と言ってましたが、仕組みなどが解らないんですよ。」 …紗鬼は天魔にゆっくりと近付く。 「…なので、良く解らないまま、試行錯誤しましてね…。…貴女に先程から撃っていたビーム。…あれに能力を混ぜてみました。」 天魔は紗鬼に近付かず距離をとる。 「…ある人から、私の力はフェロモンみたいになっている。って言ってましてね。外部からフェロモンまみれにして、…最後にキスをしました。…内部もフェロモンで侵す為に。」 「…っ。」 「…攻撃を外したのは貴女自身です。…自分でも解ってるんじゃありませんか?」 「黙れ…。黙れ!!」 「…今の貴女は大量のフェロモンにより異性に対する感度などは通常よりも異常に高い筈です。」 紗鬼は天魔に触れる。 「っ!?」 …天魔の体を言い様のない刺激が襲う。…紗鬼の手を払おうとするが、その手は力なく紗鬼の手の上に置かれる。 「…手で触れただけでこれです。…抱き付いたりしたらどうなりますかね?」
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