山の巫女と天狗

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…両者の弾幕がぶつかり合うが、フランの弾幕は全方位だが、女性のは前方に集中している為、フランの弾幕が消えていく。 「…くぅ!!」 「…これでお仕舞いだよ!!」 女性からの弾幕が増え、フランの回りの弾幕が消え、フランに襲い掛かる。 「っ!!」 …フランは目を閉じ、やって来るであろう痛みに備える…が、痛みがやってこない。 「…大丈夫ですか?」 「……文…?」 フランはゆっくりと目を開ける。…気付くと自分は文に抱き抱えられて居た。 「…大丈夫みたいですね。」 そのまま文は紗鬼の元に飛ぶ。 …… 「…どうやら逃げたみたいだね。」 弾幕が収まるとフランがいないことに気づく。 「…どうも始めまして。」 …空から紗鬼が降りてくる。…隣には文がフランを抱えて降りてくる。 「…その羽…なるほど。…あんたが早苗の言っていた紅魔館の主かい?」 「……レミリア、咲夜、オーエンは何処ですか…。」 「…そいつらならあんたの後ろの方で伸びてるよ。」 …紗鬼が後ろを見ると、天狗達の中に混じってレミリア達が倒れていた。 「……では、何故貴女達は私達に攻撃をする。」 「…愚問だねぇ。…そっちから仕掛けてきたくせに。」 「…まぁ良いです。…今日は帰ります。」 紗鬼は神奈子から背を向け、レミリア達を抱き抱える。 「…逃げるのかい?」 …神奈子は紗鬼を煽る。…が、 「……逃げる?……はんっ、何を言うかと思えば…。…私の気まぐれで貴女の所の巫女の命があったんですよ?…それとも何ですか?殺して良かったんですか?」 …紗鬼には無意味の用だ。 「……そうかい。」
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