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紗鬼は神奈子を一瞥すると、文にオーエンを抱えさせ、空を飛ぶ。
「……ふふ。…面白くなってきたじゃないか…。」
神奈子は一人、微笑む。
……………
紅魔館
…レミリア達をベッドに寝かせ、紗鬼は一人、テラスで月を眺めていた。
「……。」
「紗鬼さん。」
…黄昏ている紗鬼の近くに文が現れる。
「…文…ですか…。」
「…次はどうするんですか?」
「……本当は神社も手中に納めたかったんですが、神奈子の行動を見て、少し考えを改めます。」
「…。」
「フランの話ではいきなりやって来て弾幕を撃ってきたと言っています。……私ではなく、守矢組とは無関係のレミリア達を攻撃してきた礼儀も知らない人を眷属には入れたくありません。」
「紗鬼さん。……ですが…。」
「…文の言いたいことも解ります。…神奈子は天狗達の死体を見て攻撃してきた。…と言うのも…。」
「…それなら…。」
「……すいません。…今は正常な思考になれません。……今日はもう寝ます。」
そう言い、紗鬼は部屋の中に戻ろうとする。
「…紗鬼さん!!」
…突如文は大声をあげる。
「…文?」
文は紗鬼に抱き付き、
「…私では、紗鬼さんの支えになれませんか?」
「……。」
「…紗鬼さん…。」
…二人の唇が触れ合う……夜はまだまだこれからである。
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