天狗の長と山の神

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「…。」 天魔は何も言わない。 「ふふ。…それに貴女もよく私から離れませんね。」 「…昨日のあれはもう体から消えているからな。」 パシャッ…!! …そう言い紗鬼に向け、攻撃を仕掛ける。 「…消えている?それはそうですよ♪…私が意図的に消したんですから♪」 紗鬼は攻撃を避け、種明かしするように言う。 「…消して貴様に利益があるのか?…今日の私は昨日とは違うぞ!!」 天魔がそう言うと回りの水が凹んでいく。 「…重力か何かですかね…。」 「…はあぁぁぁ!!」 天魔が近付く。…と、紗鬼の体が重くなる。 「…くっ……ですが…かかりましたね。」 ガッ!!……パチンッ♪ 紗鬼は天魔の重い攻撃を防ぐ。…と、直ぐに天魔の体に片手を当て、もう片方で指パッチンをする。 バリリッ!! 「っ!?…これは…///」 …天魔の体を昨日と同じように電撃が走る。 「…腕が痛いですが……どうです?…貴女の体を一瞬で蝕むフェロモンの味は…?」 「っ…何故…これが…///」 天魔は自分の体を抱き抱え、意識を保っている。 「消したと言いましたね?…あれは嘘です♪…本当は貴女の体の隅々に潜伏させてみただけです♪…脳は別ですけどね♪」 「…脳は別だと?……っ///」 「…ふふ♪…脳を蕩けさせたら一瞬で屈服しますからね♪……正常な意識ある貴女を段々と堕とすのが楽しいんじゃないですか♪」 「…ゲスが…!!…くっ//」 「…昨日の続きです♪…今度は近くには誰も居ない。…助けは来ませんよ♪」 …紗鬼は笑顔で天魔に近付く。……見るもの全てを凍らせるような笑顔で…。 「…あっ……っ…///」 …天魔は足がすくんで動けない
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