天狗の長と山の神

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「ひゅい!?なんで盟友は私が見えるのさー!?」 「…見えてませんが、簡単なことですので。良いじゃないですか♪…それよりも…。」 紗鬼は掴んでいる女の子がどっちを向いてるのかも解らないが、再び黒い笑顔になる。 「ひゅい!?」 ガタガタガタガタ…。 …どうやら此方を向いていたらしく、体を震わせている。 「…天狗に話をしたのは貴女ですか?」 「あわわわわわっ……。…はっ、はい。そうです!!」 「…そーですかー♪……では♪」 「…い、いい、命だけは…は……か、勘弁してください!!」 …酷い脅えようである。 「…やれやれ…。似たようなことを文にも言ったんですがねぇ…。思い付きませんし…。」 紗鬼は何かを考えている。 「…では二つに一つです♪この場で死ぬか、私と共に来るか…。」 …文と比べて可笑しいのだが…。 「…め、……盟友と一緒に行ったら…?」 「…そうですね~。…最低限の暮らしは約束しましょう♪…咲夜の元でメイドとして働いて貰いますけどね♪」 …文と比べてやっぱり可笑しい…。あっちは命か服従かだったのに…。 「…う~。……解ったよ~。」 女の子は渋々と答える。 「…では。」 ……紗鬼は美鈴をスペカで呼び、女の子…にとりを連れて帰ってもらった。 ………… 妖怪の山…山頂 「…。」 「……。」 紗鬼と早苗が睨みあっている。
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