天狗の長と山の神

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「…はぁ…。」 紗鬼は心底めんどくさそうにしている。 「…いきます!!」 早苗から弾幕が放たれるが、紗鬼は軽く避ける。 「…はぁ。…少しは頭を使いなさい。」 「……なめないでください!!」 早苗からの弾幕が増えるが、紗鬼は気にしてないようだ。 「……ほい…っと。」 紗鬼は一発だけ大きいのを早苗目掛けて放つ。…それは早苗の弾幕を消しながら早苗に向かう。 「…大きいだけのこんなものは当たりません!!」 早苗も避ける。…が、 「残念♪…それは囮です♪」 …放った弾幕のすぐ後ろに隠れていた紗鬼が早苗に殴りかかる。 「つっ!?」 早苗は面食らったのか、反応が遅れる。 「ふっ!!」 紗鬼は右手を振りかぶって上段から殴る。 「っ!!」 早苗は体を屈ませることで避ける。 「まだですよ!!」 今度は左手でまた上段から早苗を狙う。 「ぐっ!!」 早苗はまた体を屈ませる。……が、 「これも囮です♪」 ゴッ!!…ズササーー…。 紗鬼は左腕をぶん回した勢いを使って回転蹴りを早苗の側頭部に当てる。…早苗はそのまま地面と擦れながら横に転がる。 「…。」 早苗は気絶したのか動かない。 「…はぁー。…さて、次は貴女ですかね?」 紗鬼は神社の縁側から此方を見ている女性…神奈子を見て言う。 「やるねぇ…。久し振りに私も本気の喧嘩が出来るってもんだよ。」 神奈子からの威圧感が増す。
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