天狗の長と山の神

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「…はぁ。」 紗鬼は神奈子の威圧感をものともせずダルそうにしている。 「…さぁやるかい?」 「その前に決めごとをしましょう。」 「…なんだい野暮だねぇ…。」 「……ふふ。…これでも昨日のことには強い苛立ちを覚えてましてね♪…私が勝ったら貴女達の身柄をどう扱おうが構いませんよね♪」 「…ほう。じゃあ私が勝てばどうするんだい?」 「その時は貴女達のお好きにどうぞ。…信仰させるなり首を切り落とすなりご自由に。」 「…随分と強気だねぇ。…たかが妖怪が私に勝てるとでも?」 神奈子の雰囲気が変わる。 「…ほぅ。…では貴女も私に勝てるとでも?」 紗鬼は神奈子を挑発する。 「妖怪ごときに私は負けないさ。…勝負は此処での取り決めの弾幕勝負で良いだろう?」 「別に良いですよ。」 紗鬼は余裕である。 ……… 「先ずは小手調べだよ!![奇祭:目処梃子乱舞]」 …左右からレーザーが段々と迫ってきながら、神奈子から紗鬼目掛けて弾幕が放たれる。 「…当たるとでも?」 紗鬼はレーザーの隙間を掻い潜りながら簡単に避けていく。 「…ほう。初見のあんたがよく解ったねぇ…。」 神奈子は関心しているが、紗鬼にとっては避けるのは簡単である。 「…お返しです。」 紗鬼は弾幕を放つが、神奈子も簡単に避ける。 …… そのまま戦いが続いていると、 「…くっ!?」 紗鬼の近くを鉄の輪が通りすぎる。 「…家の早苗に手を出したのはあんただね!!」 幼い声が響き渡る。
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