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「………。」
天魔は何も言わずに窓を開け、背中の羽を羽ばたかせ、空を飛ぶ。
……………
「…ほらほら。まだ私は元気ですよ?」
紗鬼は神奈子と諏訪子の二人を相手にしているが、弾幕がカスる気配も無い。
「もう怒った!![土着神:ケロちゃん風雨に負けず]」
諏訪子から弾幕が雨のように様々な所に放たれる。
「…立体だと避けやすいですね。」
「それじゃあ私も[風神様の神徳]」
加奈子からもランダムに放たれる大量の弾幕。
「…私を止めるには後一歩足りませんでしたね♪」
紗鬼は決して止まることはせず、弾幕の数が少ない場所に逃げる。
「…ぐぎぎっ!!」
「…はぁ。落ち着きな諏訪子」
「だってぇ~。」
「…さっきまでの威勢はどうしましたかな?妖怪に負けないとか言ってましたよね♪それがこの様ですか?」
紗鬼は挑発をする。
「ふっ。挑発のつもりかい?」
「…いえいえ~♪…ただ事実を述べただけです♪」
「安い挑発だねぇ~。」
三人の間には色とりどりの弾幕が行き交っている。
「……そろそろ終わりにしましょうか。[吸焼符:灰塵爆撃]」
紗鬼の前に赤く小さい弾が現れる。
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