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「そんな小さい弾でどうするんだい?」
神奈子と諏訪子からの弾幕は減ることが無い。
「ふふ♪貴女達のこのスペルカードが来ることを私はずっと待ってたんですよ♪」
紗鬼は右手の人指し指と中指を合わせて縦横無尽に動かす。…すると、その小さい弾が紗鬼の指の動きに合わせて動き出す。
…それは神奈子や諏訪子の弾幕を取り込んでいき、どんどん大きくなっていく。
「…ほぅ。中々面白いスペルカードじゃないか。」
「…そろそろですね。」
弾は大きくなり、動きものっそりとしている。
「……紅蓮の炎で灰塵とかせ!!」
※言ってみたかっただけ。
紗鬼は指を一気に降り下ろす。…それはゆっくりとだが、二人に向かって落ちていく。
「…そんな遅さには当たらないよ!!」
「…簡単に避けられるな。」
二人は楽に構えていた…が、
「残念でした♪」
…パチンッ♪
紗鬼は左手で指パッチンをする。すると、
…ダラララッ!!
大きい弾がいきなり割れ、中から高速の小さい弾幕がショットガンのように二人に降り注ぐ。
「…ぐぁっ!?」
「…うわっ!?」
…ピチューン♪×2
………………
「…まさか私が妖怪に負けるとはねぇ。」
「…あーうー。」
…神奈子と諏訪子は地面に寝そべっている。
「…私の勝ちですね。」
「…はぁっ。中々楽しめたよ。またやろうや。」
「…また…?……そんな時は二度と来ませんよ。…約束通り貴女達の身柄を頂きますし♪」
…この発言に驚いたのは勿論諏訪子。
「…何それ…?……ちょっとー!?私そんな罰があるの知らなかったんだけど~!?」
諏訪子は驚いて大声をだす。
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