雲水行脚

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─────── ペロッ 「…………ムニャ……」 ペロッ 「………ぅゃ…」 ツンツン 「……あと5年…」 『ワンッ!』 「っうわあぁぁ」 ビックリして岩から落ちた。痛いなちくしょう。 岩の上には大きな狼がいた。 「…でかいな……」 話でしか人以外の生き物を見たことがなかった。 とりあえず岩の上に置いたままの荷物を取りに登る。 「よう、お前の特等席だったのか?」 『ワンッ』 強がって話し掛けたけど通じちゃったよ…。 食べる気は無さそうだ。 狼に近付いて気づいたが怪我してた。前足に噛まれたような傷がある。痛そう。 「怪我したのか?ちょっと待ってろよ。」 急いで来る途中に見つけた薬草をきざんだりしていく。 それを狼の傷口に洗ってから塗っていく。 触った瞬間にビクッてなった。 「これでよし。あんま無茶すんなよ」 魔法使えたら楽なのにな。 神様早く使わせて下さいよ。
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