立身出世

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赤ちゃんだから声出ないとか盲点だったわ。 一人で落ち込んでいると助産婦さんが叩いてきた。 「ほらもっと元気に泣きなさい」 ペチンッ!ペチンッ! 「オギャァ!?オギャァ!オギャァ(痛っ!?ちょっ!叩くなよ!)」 声だけだと赤ちゃんプレイをしてるみたいだが、一人は助産婦のおばちゃんでもう1人は本物の赤ちゃんだからな。相手のせいで興奮できない。 それよりも母親の顔を見せて。 「産まれたか。」 「はい、オルビン様。男の子です」 突然男の声が聞こえた。感じ的に父親かな。まあ、きっとイケメンのはず。 「はやく貸せ!」 助産婦から無理やり赤ちゃんの俺を奪って顔を覗いてくる。 俺は産まれたばかりのせいで未だよく見えない目で何とか父親の顔を見る。 俺は 絶望した。
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