立身出世

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ピザじゃん! うわ~まじないわ~~~ 急いだせいか脂汗がすごい。 見事なまでのピザっぷり。 俺は心から賞賛を送った。 神様これは嫌がらせですか? ちょっと、いやかなりショックな俺はテンションがた落ち。お陰で眠くなってきた。 「おいっ!赤ん坊の元気がなくなってしまったぞ。元気な子を産めと言っただろうが!この役立たずが!」 「……もうしわけ…ございません…」 父親の罵倒する声と母親の疲れきった声が聞こえる。 とりあえず糞みたいな性格なのと偉い身分なのはわかった。 そのまま俺は眠ってしまった。 ―――――――― ――――――――――― 「当主様、眠ってしまっただけでしょう」 助産婦さんが教えてあげた。 「まあいい。貴様のような者から産まれてもこの子は次期シャカール家の当主だからな。しっかりと育てねば。」 「……すみま……せん」 「チッ」 舌打ちとともに部屋を出ていった。 「奥様は今は休まねば…」 「ありがとう……」 ――――――――――― ――――――――
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