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黙々と食べる食事は味がしない。
雑誌で人気のイタリアンのお店なのにもったいない。
周りの明るい笑顔を見ながら、ため息をついた。
陸斗は私を見ようとしない。
蓮斗の言葉が心にモヤをかけている。
「そろそろでようか」
食後のコーヒーを飲み干してすぐに店を出た。
外の空気にホッとする。
今日はもう帰りたい気持ちになった。
陸斗の手が私の肩にかかった。
「話のできるところに行こう」
覗き込む顔に笑みが戻っていた。
大好きな笑みとは違う、
無機質な....
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