1126人が本棚に入れています
本棚に追加
「また連絡するから」
「うん」
陸斗と別れたのは次の日の朝だった。
同じ服で仕事場に行くことに気が引けたけど仕方ない。
眩しい朝日を背に、職場へと歩き出す。
まだ開店前の店の前に立つ、制服姿の蓮斗がいた。
ドキン、と大きく胸が波打つ。
何故か罪悪感でいっぱいになった。
「おはよう、凛子さん」
いつもと変わらない笑顔
「今日は何時に終わる?」
「え...っと6時だけど」
「じゃあ、迎えに来るから」
答えを聞くまでもなく蓮斗は立ち去っていく。
最初のコメントを投稿しよう!