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なぜか、ためらいがちになる。 ずっと忘れられなかった陸斗が、私を求めている。 ズキン、と痛む腕を押さえながら自問自答する。 『元嫁を、殺しそうになったこともある』 そう言っていた陸斗。 そして、恐らくそのことを知っていた蓮斗は、 今日、何を話すんだろう....? 「よかったわね。と、言うべきなの?」 「え??」 「ちっとも嬉しそうな顔してないわよ。 あんなに忘れられなかった陸斗より、 ....弟が気になるんじゃないの?」 ドクン そんなことない.... と、否定できない。
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