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あれから忙しくなったせいもあり、仕事に集中できた。
午後6時。
最後の顧客様を見送って、定時で店を出る。
キョロキョロと見渡すと、今朝と同じ場所に立つ蓮斗を見かけた。
制服姿の高校生の蓮斗と、
スーツ姿の私。
明らかに不釣合いだ
「凛子さん、お疲れ」
いつもの笑顔はない。
見据えた瞳は、真剣そのもので
「身体は、大丈夫?」
蓮斗はどうして、
陸斗の性癖を知っているのだろう?
「大丈夫よ」
「そっか。よかった」
そう言うと、いつもの笑顔に戻った。
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