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『で、どうなの?バーテン君』
花子が鼻息荒く近づいてくる。
『えっと、何がですかね?』
『セックスよ。まさか童貞じゃないでしょ?』
客にそんなことまで話さないといけないのか、と引いた。らしい。
『まぁそれなりに』
と言ったところで、私が蓮斗の腕をカウンター越しに引っ張って、
いきなり唇を奪った。らしい....
『り、凛子!ズルイ!!』
『花子は彼氏がいるじゃないのー!
私なんて、私なんて』
そう言いながらワンワン泣き出したのだ。
長いまつげが濡れて、大きな目を潤ませて
『陸斗と別れてから、いい男なんて居ないよ』って言って潰れた。
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